トマトよりずっとしょっぱかったケチャップの昔話
現在、家庭の食卓で見慣れたトマトケチャップは、実はアジアの魚醤が原型だったと聞くと意外に思うかもしれません。17世紀末、清朝の港町から東南アジアへと広がっていた福建語の「 kê-tsiap 」と呼ばれる発酵調味料が、香辛料やニシンの塩辛を思わせる風味をヨーロッパ人に印象づけました。英国の船員がこの液体を樽ごと持ち帰り、現地の食文化に取り入れようとした瞬間から、ケチャップの長い旅が始まります。
現在、家庭の食卓で見慣れたトマトケチャップは、実はアジアの魚醤が原型だったと聞くと意外に思うかもしれません。17世紀末、清朝の港町から東南アジアへと広がっていた福建語の「 kê-tsiap 」と呼ばれる発酵調味料が、香辛料やニシンの塩辛を思わせる風味をヨーロッパ人に印象づけました。英国の船員がこの液体を樽ごと持ち帰り、現地の食文化に取り入れようとした瞬間から、ケチャップの長い旅が始まります。